通信機器の設計開発をしているkamoku(@kamoku_blog)です。
やっと5Gがすぐそこに見えてきたところでもう先の話をしちゃいますが、5Gの次は6Gです。
移動通信システムはざっくり『10年ごと』に世代交代が行われており、5Gが2020年となれば6Gは『2030年』が導入か?という予測となっています。
じゃあ6Gってどうなるの?という点について『通信速度』にフォーカスしていきます。
折角なので3Gから6Gまでを比較しながら6Gの通信スピードはどれだけ早いのか見ていきます。
3G~6Gまでの通信速度比較
まず「どんだけ早くなんのよ?」というのがわかりやすいように比較してみましょう。
世代 | 導入年 | 通信速度 |
3G | 2000年 | 100Mbps |
4G | 2010年 | 1Gbps |
5G | 2020年 | 10Gbps |
6G | 2030年(予想) | 100Gbps |
簡単にまとめると1世代ごと(10年ごと)に通信速度が10倍になっている感じですね。
6Gの『100Gbps』って言われてもピンとこないんだけど・・・
なんか速そうだけど「具体的にどれくらい速いの?」という疑問があるので、例を挙げながら計算してみましょう。
6Gの通信速度を具体的に計算してみる
計算の前にまずは通信速度の単位である『bps』ですね。
ただこれだけだと「で?」って感じなので、以下の具体例で解説していきます。
まずは回線速度の計算式です。
転送時間(秒) = データの容量(バイト) × 8 ÷ 回線速度(bps)
6Gの通信速度「100Gbps」で計算してみると・・・
データ容量1GB × 8 ÷ 回線速度100Gbps = 0.08 秒
となります。
※あくまで理論値です
この計算式から得られた計算結果をまとめると以下のようになります。
世代 | 通信速度 | 1GBデータの転送に必要な時間 |
3G | 100Mbps | 80秒 |
4G | 1Gbps | 8秒 |
5G | 10Gbps | 0.8秒 |
6G | 100Gbps | 0.08秒 |
前の項目で “1世代ごと(10年ごと)に通信速度が10倍になっている” と言った通りではありますが、1GBの動画を転送するスピードも世代ごとに10倍差が出ています。
5Gでも約1秒という凄まじいスピードなのに、6Gは約0.1秒!
ダウンロードをポチっとした瞬間【ダウンロード完了!!】ってなってるわけです。
最近はスマホの動画も画質が良すぎて、2分くらいの動画ですら1GBを超えてしまいますが、これほどのスピードならノンストレスですね。
1GBの1000倍である1TBだって80秒。
あ、繰り返しになりますがこれ、あくまでも理論値なので実際にこのスピードが出るか?というのはまた別です。
通信の伝送というのは高速道路みたいなもので、混んでいるとどうしてもスピードが落ちてしまいます。
本記事でお伝えしたいのは『移動通信システムの世代間の速度差』ですので、「ざっとこれくらい違うのか」という認識でお願いできればと思います。
まとめ
5G運用が始まる前から6Gの話をしました。
技術はどこまで進化するんですかね~。
技術に、時代に置いて行かれないように、新しいことにはしっかり目を向けていきたいですね。
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