電子機器の設計開発をしているkamoku(@kamoku_blog)です。
今回は電子機器の開発について『エンジニアの仕事内容』についてフォーカスを当てていきます。
エンジニアってかなり広義な言葉ですが、電子機器の開発においては大きく分けて3つのエンジニアが関わっています。
- 機構設計
- 電気・電子回路設計
- ソフトウェア設計
この3つのエンジニアが電子機器のどの部分を設計しているのかを説明していきます。
機構設計の仕事内容
機構設計は製品の形・構造を設計しています。
仕事内容:製品の形・構造を作る
具体的な仕事内容は以下が一般的です。
- 3DCADでの構造設計
- 材料&部品選定
メインとなる設計項目は以下のような感じ。
- 強度
- 材料
- 耐熱性
- 防水性
などなど、製品の仕様に合わせて検討していきます。
製品の顔となる重要なお仕事です。
電気・電子回路設計の仕事内容
仕事内容:製品のの基本動作の仕組みを作る
電気回路と言ったら以下のようなプリント基板を想像する方も多いかと思いますが、大正解です。
「基本動作」って具体的に何よ?
細かいこと言いだすとキリがないのでざっくり説明すると、
- 電源ボタンを押すと電源が入る
- LEDが光る
- 通信する
- スピーカーから音が出る
- 各種ボタンを押すと動作する
などなど
製品としての最低限成り立つものにするのが電気設計者の仕事という感じでしょうか。
具体的な仕事内容は以下が一般的です。
- 回路図作成
- 基板レイアウト作成
- 部品選定
- 特性評価
電気回路設計者は最終的に『プリント基板』を設計するすることが多いので、製品の表面には出てきませんが、製品の肝を設計する醍醐味があります。
ソフトウェア設計の仕事内容
仕事内容:製品の機能を搭載する
商品の付加価値としての大部分を担っているのがソフトウェア設計者です。
製品でどの操作をするとなんの機能が働くのか、など様々な機能を実装します。
先ほどの電気設計者との位置づけイメージは
- 電気設計者:住宅の基礎
- ソフト設計者:建物
という感じです。
基礎と建物がかみ合わないとすぐに崩れてしまうように、電気設計者とソフト設計は密接に連携する必要があります。
具体的な仕事内容はざっくり以下のような感じ。
- ファームウェア設計
- アプリケーション設計
- 機能評価試験
現在は「いかに魅力的な機能を搭載しているか」ということが、製品の差別化やブランディングに繋がってくる重要な要素となってます。
ソフトウェア設計は『ユーザーに最も近い設計者』と言っても良いかもしれませんね。
まとめ:モノづくりはエンジニアがいっぱい
本記事では電子機器に関わる3つのエンジニアについて紹介しました。
最後にまとめます。
- 機構設計:製品の形・構造を作る
- 電気・電子回路設計:製品の基本動作の仕組みを作る
- ソフトウェア設計:製品に様々な機能を搭載する
エンジニアについて少し理解が深まったら嬉しいです。
モノづくり、楽しいですよ!!
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